日常の危険。浴室清掃での健康被害を防ぐ

工具

先日、妻が体調悪い日があり、後日その原因がなんとなくわかったと言ってきました。

それは、風呂掃除の際に洗浄剤をスプレーしていて、閉鎖空間で吸ってしまったのではないかという事でした。以前、何かの記事でそうした健康被害について見かけたことがあり、浴室清掃時はマスクするように家族へ伝えていたのですが、伝えていただけで済ませていたのがいけませんでした。

幸いにも今回はすぐ回復したので良かったのですが、今後また同じことが起きないように専用の装備を揃えることにしました。

マスクの種類

以前、防塵マスクや防毒マスクについては調べたことがありました。

知ってほしい防塵マスクのこと 興研サカヰ式1005R

知って欲しい防毒マスクのこと 興研サカヰ式G-7型塗装作業マスク

今回は溶接でも塗装でもなく、別の種類のマスクが必要と考えました。まずは洗浄剤のミストとはなんなのか、防げるマスクはどういったものかを調べました。

浴室洗浄剤のミスト

浴室清掃で使用する洗浄剤はスプレー式のボトルで売られていることが多く、泡や霧、ジェットの状態で吹きかけるタイプがあるかと思いますが、特に霧状で噴射する場合はどうしても浴室内で舞ってしまいます。また、どのような吹きかけ方であれ、シャワーで洗い流す際の跳ね返りで霧状となって空気中に舞うことになります。

浴室清掃中に洗浄剤の匂いを感じたことはないでしょうか。匂いを感じるという事は、洗浄剤の微粒子を鼻で吸い込んでいるということになります。

防塵マスクについて

コロナウイルスや花粉症の対策として、使い捨てマスクが有効であることは周知のことと思います。普段使い用として売られている使い捨てマスクは濾過性能が明記されていなかったり、その性能事態を裏付けるデータもない場合が多いです。

それに比べて、医療や工事などで使われるマスクには国の定める規格があり、性能が保障されています。使い捨てマスクでよく聞くのは N95 です。これは米国の規格で「0.3μmの粒子を95%以上カット」する性能があるマスクであることを定めています。

0.3μmとは0.0003mmのことで、比較のために大きさの例をあげると、人間の髪の毛は90μm、スギ花粉は30μm、新型コロナウイルスは0.1μm程度です。

ちなみに空気清浄機に使われていることからよく耳にする HEPAフィルター は、日本の規格(JIS規格)で、「0.3 µmの粒子を99.97%以上カット」する性能を持っています。

では微粒子に対応した日本のマスクの規格にはどのようなものがあるのでしょう。厚生労働省のマスクの国家検定規格には次のものがあります。

等級(捕集効率)対象粒子使い捨て式(D)取替え式(R)
区分1
(80.0%以上)
固体のみ
固体+油性液体
DS1
DL1
RS1
RL1
区分2
(95.0%以上)
固体のみ
固体+油性液体
DS2
DL2
RS2
RL2
区分3
(99.9%以上)
固体のみ
固体+油性液体
DS3
DL3
RS3
RL3

規格のアルファベットは、D(Disposable・使い捨て式)、R(Replaceable・取替え式)、S(Solid・固体)、L(Liquid・液体)を表します。

浴室清掃のたびにマスクを捨てるのも忍びないので、取替え式のマスクを買うことを検討します。

防じんマスク 興研 1180C-05型 規格:RL2

溶接していた時に使っていたマスクから信頼している、興研社製のRL2規格(フィルター交換式でオイルミスト対応)のマスクを買ってみました。

浴室洗浄剤はオイルミストではなく水溶性のミストだと思われるので、RS2規格(フィルター交換式でオイルミスト非対応)でも問題なさそうですが、今回買ったマスクは農薬散布用として売られているものですので、この方が確実かなと思いました。

後頭部と首の後ろの2か所でマスクを支える構造です。使い捨てマスクと違い耳が痛くなることはありません。

防じんマスク 1180C-05型

国家検定規格の即したマスクであることがわかります。こういったプロの道具を日常で使うとオーバースペックなことが多いですが、自分の身体の健康のことですから、過剰な位でもいいのです。ちなみに「サカヰ」とは「サカイ」と読みようです。

防じんマスク 1180C-05型

顔に当てる側です。シリコンゴムがとても滑らかにフィットします。

防じんマスク 1180C-05型

フィットチェッカーという機能があります。レバーを引くと給気部分が閉じられて、息ができなくなります。マスクと顔に隙間があるとそこから息を吸えてしまうため、息を吸えなければ隙間がないことを確認できるという訳です。

防じんマスク 1180C-05型

フィルターをねじって外したところです。

防じんマスク 1180C-05型

フィルターは交換式でこちらがマスクの心臓部とも言えます。LAS-51C型と書かれています。

フィルター LAS-51C

活性炭が入っているためか、マスクをすると空気がおいしくフレッシュに感じます。

フィルターには有効期限や使用可能期間のような記載は見当たりません。メーカーカタログを見ても、フィルターが詰まってきたらマスク内が低圧になって隙間から粒子が入りやすくなるよ、というようなことがかかれているだけで、適切なタイミングで交換するようにとのこと。

今回のような使用ではまず詰まることは考え辛いため、半年とか期間を定めて交換していこうかと思います。なにしろ記事を書いている時点の実売価格はワンコイン程度ですので気軽に交換できます。

目も保護する

洗浄剤のミストが舞っている状況下では、呼吸だけでなく目への影響も考えておく方が良さそうです。保護メガネやゴーグルの中から次の条件で探してみました。

  • 液体の飛び跳ねだけではなくミストも入り込みにくい構造
  • 視界がくもらないこと
  • メガネの上から装着できるもの

そして今回購入してみたのがこちらです。

山本光学 保護ゴーグル YG-1100 PAF

保護ゴーグル YG-1100 PAF
保護ゴーグル YG-1100 PAF

レンズには耐久性の高い曇り止めが施されていて、拭き取りや水洗いしても性能が落ちにくいメーカー最高性能の曇り止めだそうです。

また上下4か所にある通気口が開閉できる構造となっていて、状況に応じて使い分けできるようです。私の用途から考えると閉じたまま使うことになります。

レンズだけの交換部品も用意されているなど、完全にプロ仕様で今回の用途にはオーバースペックですがそんなにお高いものでもありません。

メガネかけていなければこっちが良かった

マスクを選ぶ際に、気になったゴーグルとマスクが一体となったこちらの製品。

見た目は映画に出てきそうで物々しいですね。マスクをしてゴーグルしてという手間がなく、かぶるだけで目も呼吸も保護してくれるので手軽で良いなと思いました。ミストの濾過性能もこちらの方が上でした。

残念なことにメガネに対応していないため今回は見送りました。

最後に

今回ご紹介したマスクは、空気中から微粒子を濾過する性能をもつものであり、ガスは濾過できません。浴室清掃で使われる塩素系の洗浄剤とその他の洗浄剤の併用で発生する場合のある塩素ガスは、これらのマスクでは防ぐことはできませんのでご注意ください。

塩素系の洗浄剤の使用に限らず、浴室清掃をする際は、換気は必須、マスク、ゴーグルの着用はより安全性を高めるためと思ってください。

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